様々な植物染料で型染めのを実験・研究をしています。
植物染料で、お好きな模様が染めれるなんて、素敵でしょう?
他社でも中々見かけない技術です。
当然、困難であることは承知の上です。
コツコツと実験・研究している経過を少しお見せします。
紫鉱染め(ラックダイ)
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ビルマネムやハナモツヤクノキ、イヌナツメに寄生する介殻虫〔ラック虫〕の雄の樹液を吸って分泌された紫色の膠質のスティック状の物質を染料に使用します。主にインドやミャンマー、チベット、タイ、ブータンなどで採取され、奈良時代に薬や染料として伝わりました。法隆寺や正倉院等の織物の染色に紫鉱染の色が多数残っており、正倉院に紫梗という名で今も保存されています。また、色素を抽出した残留物から樹脂であるシェラックが採れ、古くよりワニスや絶縁材料、コーティング剤として用いられます。主に臙脂色や赤紫色、紫黒色を染めます。
ログウッド染め
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〔血の木〕の意味を持つ、アメリカの先住民族マヤ族が伝統的に使用していた染料。16世紀初頭にメキシコに上陸したイギリス人により発見され、その後スペインがメキシコを占領し、ヨーロッパ各国に輸出されるようになり広まりました。日本には明治中期に輸入されるようになり、黒染に使用されるようになりました。大正になると〔京黒染〕として使われ、ログウッドと鉄(ノアルナフトール)、重クロム酸カリを重ねる〔三度黒〕が開発され、現在も染色されています。近年では天然の髪染め剤としても使用されていますが、年々生産量も減り、手に入りづらくなっています。
茜染め
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茜の根に含まれる紅色色素前駆体の〔アリザリン〕は無色だが、酸化すると赤色のキノメタン型の〔ブラジレイン C16H12O5〕に変化する。より酸化が進むほど赤が濃くなるとされ、日光の下で染色をするとより濃く染まる。これは光酸化と脱水素酸化の相乗効果で、酸化がより進むためである。酸性にすると赤味がかった色合い、アルカリ性で青みがかった色合いになる。残念ながら蘇芳で染められた色は退光堅牢度は低く、色褪せしやすい色として古くから認識されている。
カテキュー
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カテキュ−はインド原産のマメ科の喬木で、熱帯地方の各地で栽培されています。この幹材の煎汁を煮詰めてエキスにしたものが、ペグ阿仙薬といって、ビルマやタイで生産されています。
日本には鑑真和上が中国から持って来た、と伝えられています。阿仙の成分はカテキン・タンニン酸・ガンブリンなどを含有しています。薬用・染色用などに用いらたと伝えられています。
このように染料を配合し、「マド」に染色試験を行います。
色ムラ、スペック、濃度を検証していきます。
製品化へはもう少し研究と試験が必要です。